
写真:Ha Long Bay, Tower karsts — Vyacheslav Argenberg(CC BY 4.0) via Wikimedia Commons
ハロン湾
ベトナム
ベトナム北部、トンキン湾に位置するハロン湾には、大小合わせて1600以上とも言われる石灰岩の奇岩・島々が海上に林立している。これは『カルスト地形』と呼ばれる地形で、もともとは陸上にあった石灰岩の大地が、数億年という長い年月をかけて雨水や地下水によって浸食され、塔のような峰と谷が刻まれた後、海面上昇によって谷の部分が海に沈み、峰の部分だけが島として海上に取り残されてできあがった。このような地形は『沈水カルスト地形』と呼ばれ、ハロン湾はその世界最大級かつ最も美しい例のひとつとして評価されている。 『ハロン』は『竜が降り立つ』という意味で、ベトナムには、天から舞い降りた竜が敵の侵略者を撃退するために吐いた宝石や翡翠が、無数の島々に姿を変えたという伝説が伝わっている。島々の中には巨大な鍾乳洞が発達しているものも多く、長い年月をかけて地下水が石灰岩を溶かし続けた結果、複雑な鍾乳石の景観が形成されている。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 登録年は1994年、所在地はベトナム北部・トンキン湾
- 1600以上の島々からなる『沈水カルスト地形』、石灰岩の浸食と海面上昇が生んだ景観
- 『ハロン(下龍)』は『竜が舞い降りる』という意味、竜の伝説が伝わる
雑学メモ
- 『ハロン(下龍)』という地名は『竜が舞い降りる』という意味で、天から降りた竜が敵を撃退するために吐いた宝石が島々になったという伝説に由来する。
- ハロン湾の島々の多くは無人島で、切り立った崖に囲まれているため上陸が難しく、手つかずの自然が保たれている島も多い。
- 湾内には巨大な鍾乳洞が点在しており、代表的なティエンクン洞窟などは、長い年月をかけて地下水が石灰岩を溶かして形成された。

