
写真:Minami-jima island - panoramio — Kaz Ish(CC BY-SA 3.0) via Wikimedia Commons
小笠原諸島
日本(東京都)
東京から南へ約1000キロメートル、太平洋上に浮かぶ島々。海底火山の活動によって海の中から誕生して以来、一度も大陸と地続きになったことがない『海洋島』であるという点が、この遺産の最大の特徴だ。陸続きだったことがないため、もともと陸上の生物は一切存在せず、鳥に運ばれた種子や、海を漂ってたどり着いた植物、風に乗って飛来した昆虫など、偶然たどり着けた生物だけが独自に進化を遂げてきた。その結果、小笠原にしかいない固有種の割合が非常に高くなっており、この特殊な生態系は『東洋のガラパゴス』とも呼ばれる。 代表例が、カタツムリの仲間であるカタマイマイ類だ。移動能力が低いカタツムリは、島ごと・谷ごとに隔離された環境で独自に進化しやすく、小笠原では驚くほど多様な固有種が確認されている。一方で、人間の入植によって持ち込まれたネコやプラナリアなどの外来種が、固有種を脅かす深刻な問題にもなっており、遺産の価値をどう守るかという課題も抱えている。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 登録年は2011年、所在地は東京都、『東洋のガラパゴス』とも呼ばれる
- 一度も大陸と地続きになったことがない『海洋島』、固有種の割合が非常に高い
- 代表例はカタマイマイ類(カタツムリ)、外来種(ネコ等)による生態系への脅威も課題
雑学メモ
- 小笠原諸島は、太平洋プレートの沈み込みに伴う海底火山活動によって誕生した海洋島で、大陸と地続きになったことが一度もない。
- カタマイマイ類などのカタツムリの仲間は移動能力が低く、島や谷ごとに隔離されて独自に進化しやすいため、小笠原には驚くほど多様な固有種が生息している。
- 第二次世界大戦後、小笠原はアメリカの統治下に置かれ、日本に返還されたのは1968年のことだった。
