写真:Daisenryo Kofun zenkei — Saigen Jiro(CC0) via Wikimedia Commons
百舌鳥・古市古墳群
日本(大阪府)
5世紀頃、古代日本(ヤマト王権)の権力者たちが築いた巨大な墳墓の集まり。代表格である仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)は、鍵穴のような形をした「前方後円墳」で、その面積は世界最大級とされる。仏教が伝来する前のこの時代、王の権威は寺院や仏像ではなく、周囲を圧倒する巨大な墓そのものによって示された。 これは、世界史編で見たエジプトのピラミッドと発想の根が同じだ。エジプトのファラオは死後に太陽神のもとへ昇るための装置としてピラミッドを築き、日本の王たちは前方後円墳という独自の形で、権力と死後の世界への祈りを可視化した。ただし、日本の古墳が国家の総力を挙げた宗教的プロジェクトというよりは、地域の首長たちの勢力誇示という側面が強かった点は、エジプトとの違いでもある。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 登録年は2019年、所在地は大阪府
- 代表資産は仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)、世界最大級の墳墓
- 「前方後円墳」という独自の形状、仏教伝来以前の古墳時代を象徴する
雑学メモ
- 仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)は、体積で比べるとエジプトのクフ王のピラミッドや秦の始皇帝陵をしのぐとされ、世界最大級の墳墓のひとつに数えられる。
- 「前方後円墳」という独特の鍵穴形は、日本列島各地で見られるが、その形の意味や成立過程は今も研究が続いている。
- 古墳の周囲や頂上には「埴輪」と呼ばれる素焼きの人形や動物、家などの像が並べられ、当時の生活や信仰を伝える貴重な資料になっている。