写真:20181111 Itsukushima Shrine torii-1 — Balon Greyjoy(CC0) via Wikimedia Commons
厳島神社
日本(広島県)
瀬戸内海に浮かぶ宮島(厳島)そのものを神として崇める信仰から生まれた神社。島に人の手を加えることを避けるため、社殿は陸地ではなく海上に建てられている。現在の姿の基礎を築いたのは、平安時代末期に武士として初めて太政大臣にまで昇りつめた平清盛。海に浮かぶ大鳥居は、潮の満ち引きによって表情を変え、満潮時には海面に浮かんでいるように見え、干潮時には歩いて近づくことができる。 厳島神社は、当時広まっていた神仏習合(神道と仏教が融合した信仰のかたち)の様式でも造営されており、平安貴族の美意識である寝殿造りを海上社殿として応用している点も特徴的だ。武士でありながら貴族的な文化を重んじた平清盛の価値観が、建築そのものに表れている。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 登録年は1996年、所在地は広島県(宮島)
- 現在の社殿の基礎を築いたのは平清盛(平安時代末期)
- 島そのものを神域とする信仰から、社殿は海上に建てられている
雑学メモ
- 宮島(厳島)は島全体が神とされ、伝統的に島内での出産や埋葬が避けられてきた。現在も鹿が島のシンボルとして大切にされている。
- 海に浮かぶ大鳥居は、実は地面に埋め込まれているのではなく、自重だけで立っている。基礎を打たずに巨大な鳥居を安定させる伝統工法が使われている。
- 平清盛は武士でありながら、貴族の官位の最高位である太政大臣にまで昇進した人物。厳島神社の造営にも、貴族文化への強いあこがれが表れている。