
写真:Old City of Jerusalem in 2017 — Yazan Jwailes(CC BY-SA 4.0) via Wikimedia Commons
エルサレム旧市街とその城壁群
エルサレム(ヨルダンの推薦により登録)
城壁に囲まれたわずか1平方kmほどの旧市街に、ユダヤ教・キリスト教・イスラームという3つの一神教それぞれの重要な聖地が密集する、世界でも類を見ない場所。ユダヤ教にとっての「嘆きの壁」、キリスト教にとっての「聖墳墓教会」、イスラームにとっての「岩のドーム」と「アル=アクサ・モスク」が、徒歩数分の範囲に並び立っている。 この遺産には、登録のしかたにも特殊な事情がある。エルサレムの帰属をめぐる国際的な係争を背景に、通常のように特定の国が「自国の遺産」として推薦する形が取れず、1981年にヨルダンの推薦によって登録された。しかも登録と同じ年に、地域情勢の不安定さを理由に「危機遺産リスト」にも同時に加えられ、以後ずっとそのままになっている。これは世界遺産の歴史の中でも極めて異例なケースだ。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 登録年は1981年、ヨルダンの推薦により登録された特殊な事例
- 登録と同じ1981年に危機遺産リストにも加えられ、現在も解除されていない
- ユダヤ教(嘆きの壁)・キリスト教(聖墳墓教会)・イスラーム(岩のドーム、アル=アクサ・モスク)の聖地が共存
雑学メモ
- 「嘆きの壁」は、紀元70年にローマ帝国によって破壊された第二神殿の外壁の一部とされ、ユダヤ教徒にとって祈りの場となっている。
- 「岩のドーム」は691年に建てられ、現存するイスラーム建築の中でも最古級とされる。黄金の丸屋根が旧市街のシンボルになっている。
- エルサレムは、世界遺産でありながら「危機遺産リスト」にも登録された年から一度も解除されていない、数少ない事例のひとつ。