写真:Pyramids of the Giza Necropolis — KennyOMG(CC BY-SA 4.0) via Wikimedia Commons
メンフィスとその墓地遺跡(ギザの三大ピラミッド)
エジプト
紀元前26世紀頃、古王国時代のファラオ、クフ・カフラー・メンカウラーの3代が築いた巨大ピラミッド群。もっとも大きいクフ王のピラミッドは完成当時の高さ約146mで、以後およそ3800年にわたり人類が作った最も高い建造物であり続けた。ピラミッドは単なる墓ではなく、「ファラオは死後に太陽神ラーのもとへ昇り、神として再生する」というエジプト独自の来世観を形にした装置でもある。王の権力と宗教的権威が分かちがたく結びついていた点が、エジプト文明の大きな特徴だ。 建設に関わったのは長らく「奴隷」と考えられてきたが、20世紀末以降の発掘で労働者専用の集落跡や医療の痕跡が見つかり、現在では季節労働として動員された農民や技術者による、報酬を伴う組織的な公共事業だったと考えられている。
📝 検定ポイント(これだけは覚える)
- 正式登録名は「メンフィスとその墓地遺跡(ギザ〜ダハシュールのピラミッド地帯)」、登録年は1979年
- 所在国はエジプト、分類は文化遺産
- 3大ピラミッドはクフ王・カフラー王・メンカウラー王のもの(最大はクフ王)
雑学メモ
- クフ王のピラミッドの4辺は、東西南北にほぼ正確に一致するよう設計されている。当時すでに高精度な測量技術があったことになる。
- ピラミッド建設の労働者たちが暮らした集落跡からはパン工房やビール醸造の跡も見つかっており、当時の食生活が推定できる貴重な手がかりになっている。
- 近くのスフィンクスはカフラー王のピラミッドとセットで作られたと考えられているが、誰の顔をモデルにしたかは今も議論が続いている。
🎨 ひとめでわかるイラスト


